スペースギアのフロントアッパーアームボールジョイントグリースアップ

スペースギアの泣き所と言っていいのがこのフロントアッパーアームのボールジョイントです。残念ながら20万キロもちません。

交差点を曲がる時や車体が傾く時などにキーっというヘタクソなバイオリンのような音が出たらまさしくフロントアッパーアームボールジョイントの消耗による異音で間違いないでしょう。

交換してもいいんですが¥5,000程度しますしそれが2個となると1万?・・・だったら異音出る前にグリースアップした方が安いかも・・・

ハンドルを回した時に「キー」と異音が出るようになった

駐車場から出るときや駐車する時、交差点を曲がる時などに「キーーー」っという異音が出るようになった。数日のうちに音が大きくなってきたので「パワステポンプのエア噛みか」と思っていた。

っと言うのも、この車は最初からパワステフルードが下限ギリギリだったから、知らないうちに自然減少してエアを噛んだのかな?って思ったから。

しかもこの異音、ハンドルを動かした時限定で出るのでパワステポンプか、ステアリングシャフト、ラック、この辺だろうと思っていた。

パワステポンプのエア抜きは意外に簡単

エア抜き作業は他サイトで知った方法だが、先ずフロアジャッキをミッションマウント付近に当ててフロントを持ち上げる。

パワステフルードのリザーブタンクのキャップを開けてフルードが適量になっていることを確認して、ウェスをかぶせる(飛散防止のため)

エンジン停止状態で右に目一杯切って今度は左に目一杯切る。この作業を5回程度行う

今度はエンジンをかけて同様の作業を行う

エア抜き作業は以上で終了。その場で据え切りしても音が出ない。異音はあっけなく消えたかのように見えた。

翌日またまた異音発生!そして異音は更に大きくなった!

前日にパワステポンプのエア抜き作業を行ったにもかかわらず翌日の朝、またかすかに異音が聞こえてくる・・・・

「何度かやらなきゃダメなのかなぁ」って思った。でスグにエア抜き作業を行うととりあえず音は消える。しかしそのまた翌日は「キー」ではく「ギー」に変わった!明らかに音が大きくなり、通行人にも解るほどになった!

これはパワステポンプではないようだ。そうなると考えられる原因は・・・

・稼働部に何か当たっている
・タイロッド
・タイロッドエンド
・ボールジョイント関係
・ステアリングラック&シャフト

う~ん、心当たりが多過ぎて対応しきれそうにもない。

手始めにフロントアッパーアームボールジョイントのグリスアップから

一番簡単にできそうなアッパーアームボールジョイントのグリスアップからやってみた。

ジャッキアップしてタイヤを外して、アッパーアームボールジョイントのダストブーツに小さなマイナスドライバーを使ってダストブーツの一部をめくります。

そしたらソコにグリースガンの先端を突っ込んでキコキコ適量を入れてやります。この時入れ過ぎるとダストブーツからグリスがはみ出してくるので注意。

適量を入れたらグリスガンを抜いてダストブーツをきちんとはめ込んで、グリスがちゃんとボールジョイントに到達するように指でムニムニしてやります。

この時にもグリースがはみ出すかもしれませんが、はみ出したグリースはキレイに拭き取ります。で、タイヤを装着して作業終了!

異音が止まった!犯人はアッパーアームボールジョイント

完全に異音が止まりました!犯人はアッパーアームボールジョイントのグリース切れ!

ハンドルを回した時限定の異音だったのでてっきりパワステポンプかと思っちゃいました。

しかしその他の箇所を疑って一番最初に手を付けたアッパーアームボールジョイントが犯人でよかった!

デリカスペースギアのフロントはダブルウィッシュボーンという形体の足回りで、ナックルの上下にボールジョイントがある。でもキャスター角度やキャンバー角度がつけられているから、停車時にハンドルを回してもボールジョイントは動く!だから異音も出るんだなぁ

でも今回の作業は単純にボールジョイントを「延命」したに過ぎず、本当はもう交換時期なんだよなぁ。確かお値段は¥5,000くらいだったかなぁ。やるなら左右両方だから¥10,000かぁ

へそくりしないとなんともならんな。

ちなみにボールジョイントには「起動トルク」ってのがあって、外したボールジョイントのボルトがビョンビョン動くようだと完全にアウト!新品のボールジョイントは実に動きづらいものなんだよね。起動トルクは確か5~7kgだったかなぁ

使い込んだボールジョイント上下左右4個交換しただけで、メチャメチャ乗り心地変わると思います。

今年の宿題にしようかな。