カルロスゴーンをめぐるドタバタ劇の不自然!日産は何に恐れている?

日産を救ったのは誰?

ゴーンさんって昔、あの日産が潰れそうだ!っていうウワサがしきりに流れていたあの頃、新型プリメーラやフェアレディZなど垢抜けたデザインのクルマが登場して日産が見事立ち直った頃は、街中でゴーンさんにサインを求める一般の人もいるくらいの人気者でした。

当時のマスコミは“外国人経営者が成功した珍しい例だ!”としてずいぶん持ち上げられていたものでした。

しかしその後、「ゴーンは何もしていない。単純に旧日産ができなかった“リストラ”をジャンジャンやっただけ」っと言い切る人もいました。例えば当時のゴーンさんの「日産リバイバルプラン」って

村山工場など車両組立工場3カ所、ユニット工場2カ所を閉鎖し、全世界でのグループ人員を2万1,000人削減し、購買コストを20%圧縮するために下請企業を約半分に減らし、09年のリーマンショック後も、国内外のグループで2万人の従業員を削減した・・・っという壮絶なものでした。

結局のところ大量のコストカットによって日産は再生された!っということになります。つまり日産は

大量の血と涙によって再生されたといってもいいでしょう。

そして日経ビジネスではこの数年、フランスのルノーで過労が原因とされる自殺者が増えていることや、11年前の2007年に、4ヶ月間に3人が相次いで自殺したことを取り上げ「コストカットの後始末とは何か?」という問題提起をしました。ちなみに

ゴーンさんが行ったリストラ後の自殺者は記録がありません。

ゴーンさんが日産を救った?

日産という企業組織は救ったかもしれませんが、日産や関連会社で働いていた人々を救ったとは到底言えないでしょうね。

更に言えば運良くリストラという憂き目に遭わずに済んだ人や下請け会社も以前よりもかなり厳しい条件下で働くようになったため

ありがた迷惑

と言えるような状態なのかもしれません。それは日産やルノー本体の“自殺者”の数がそれを顕しているように感じるからです。

なぜ日産は勝手にゴーンを追い出した?

フランスは社会主義国のためルノーは国有企業です。なのでゴーンさん率いるルノー連合の拡大によってフランスは莫大な配当金を得てきてました。ですからフランスは今後も今の体制を堅持したいでしょう。

ただ不思議に思うのはなぜ日産は、まるでクーデターのようにゴーンさんを警察に突き出したのか?っということです。

あれほどの大企業になると普通は取締役会などでゴーンさんによる会社の私物化や公私混同を問題提起するなりしてゴーンさんの会長職を解くとか会社がゴーンさんに対して損害賠償を請求すれば良かったのでは?っと単純に思いますし、ゴーンさんによるそういった振る舞いがルノー連合に悪影響を及ぼすと考えれば

フランス・ルノーもゴーンさんの解職に反対はしなかったのでは?っと思うんですけどね。だからゴーンさんをめぐる一連の騒動はよくわからない状況になってるんだろうと思うんです。

悪の親玉はフランス政府か?

まぁ誰に言われなくてもそのくらいのコトは合点承知の助ってなもんでしょう。その上であぁいうふうにしかできなかったとすれば・・・

相手政府が関わっていた?

“フランス政府が日産を自国の物にしようとしていた”っという説を唱える方がいましたが、最近のフランスの状況を考えると「もしかしたらそうかも・・・」って思えるところはありますよね。ではなぜルノーはゴーンさんを会長職から解任した?

謎は深まるばかりですが日本の検察は一体何を探しているんでしょうか?

ゴーンさんをめぐる一連のニュースからは不思議と事件の全体像が全く見えてきませんがいつかはわかると思います。日産の将来はもちろん気になるのですが、同時に僕個人としては

三菱はどうなる?

ですかね(笑)