直ちに充電せよ!”好・不調”の原因の多くは電気だ!電気出せッ!!

異音の原因がバッテリー!?普通じゃ考えられないことが起きるのがこのクルマなんですねぇ~

異音の原因はバッテリーだった!

最近アイドリング時にフロントグリル付近からギャラギャラ・・・・・っという異音が聞こえるようになっていた。この音は・・・・・DSCF0487 (2)

オルタネーターかウォーターポンプのベアリングか?はたまた伸び過ぎたタイミングチェーンか!?

だいぶ前にオルタがダメになった時に知人からオーバーホールしていないパジェロのオルタを頂戴してそのまま取り付けているので悪くなっても不思議はないし、既に28万キロを無交換で使っているウォーターポンプだってタイミングチェーンだっておかしくなっても不思議は無い。

そう思っている中、最近のエンジンのかかり具合が面白くないのでバッテリーを充電してみた。

”チュドーン!”異音が・・・・

朝出勤してから帰宅前まで日中ずっと充電して帰宅する時に充電器を外しエンジンスタート。”チュドーン!”最高のエンジン始動。

オイル交換の時期もせまっていたし燃料エレメントも前回交換からだいぶ経つのでこの辺がエンジン始動の不調と関係あるのか?っと思っていたが全くそんなことは無く、単純にバッテリーが弱っていることによるようだ。

しかもなぜか?気になっていた”ベアリングが劣化した時のような音”がすっかり消えている。これもバッテリーのヘタりが原因だったのか?そういえば以前も同様の体験をしたものだった!

後期ディーゼルは”電力”が重要!

以前2個付きバッテリーのうちターミナルの接触不良で1個しか稼いでいないために電力不足になって

  • パワー不足
  • ノッキング
  • エンジン始動不良
  • エンジンのメカノイズ増
  • ミッションの変速ショック増
  • 排ガス増
  • 夏エアコンフル稼働時にアクセルを踏んでも走り出さない怪現象

などの症状が出ましたが、バッテリーの接触を改善しただけで上記の不具合が不思議なほどスッと無くなります。

DSCF0481 (10)理由はハッキリとはわかりませんが燃料供給やトルコン制御などが完全に電子制御になっているので電力が足りないと正しく働かないからではないか?メカノイズに関しては電力不足でセンサー類がしっかり働けないことによりノッキング気味となりノッキング音(ガガガ音)と、同じく電力不足によりオルタネーターの負担が大きくなり回転抵抗増大による騒音と考えています。

どうすればいい?|ターミナル点検

ちゃんとバッテリーの端子とターミナルがくっついているように見えてもくっついていないのがターミナルです。もし手で軽くひねった時に動くようなら完全にアウト!

一旦緩めてしっかり奥まで入れて締め直しです。今回は手前バッテリーの+ターミナル不良のため交換しました。

バッテリーの固定金具もしっかり付いているか?確認してください。でも閉めすぎるとバッテリーの台座の穴が壊れてしまうので閉めすぎには注意も必要です。

バッテリーを充電する

特にクソ暑い時期、マニュアルエアコンの場合エンジン始動してスグにデュアルエアコンフル稼働させると

”アフターグロー”とエアコンの電力がオルタでは足りずバッテリーからジャンジャン電気を抜き取られます

DSCF0123 (2)ソノ証拠にボルト計を見てください。この時12Vくらいを指していると思います。バッテリーというものは平時13V程度の電圧を持っているのでバッテリーに負荷がかかっているのが丸判りです。

試しに灯火類全部とデフォッガも点けてみてください。9Vくらいまで下がりますよ。

これでその後の走行時間が短ければバッテリーが十分に充電されません。毎日その繰り返しが行われればバッテリーはだんだん弱くなってくるのは必定です。

だから充電すべきなんですね。

ちなみにアフターグローが終了してボンネット左から”カコッ”っとアフターグローのリレーが切れる音がすると電圧計はいつも通りの14V付近を指すようになります。

本当にこの”アフターグロー”ってメチャメチャ電気を喰うんですね。

なぜ悪くもないバッテリーを充電?

「とりあえずエンジンかかるんだから充電なんて必要ないんじゃない?」

っという意見もありそうですが”バッテリーが劣化する仕組み”を考えると常日頃の充電が非常に重要だ!と考えます。

バッテリー(鉛蓄電池)が劣化する原因は”硫酸鉛が電極に付着するから”なんだそうです(サルフェーション現象)。硫酸鉛は放電している時に結晶化して電極に付着して、充電されることにより電解液にまた解けて戻る・・・・を繰り返しながら徐々に電極板を覆いバッテリーが寿命を迎えるのだそうです。

これらのことから考えると”結晶化した硫酸鉛の充電によって電解液に溶け出す割合が少ないからバッテリーの寿命が(早く)来る”とも言えませんか?

オルタによって充電はされるんですが、十分に充電されないので電極に張り付いた硫酸鉛が毎日残る。だからバッテリーは徐々に起電できなくなる。

でももし毎日シッカリ充電できれば電極から硫酸鉛を無くしてバッテリーが長持ちすることは明らかですよね。

ちなみに硫酸鉛の結晶化はバッテリーが10V以下になると特に顕著に起こるそうです。猛暑日や厳冬時、エンジンスタートしてスグにエアコンを全開で使っている時に電圧計を見てください。

9V付近になってませんか?サルフェーション現象が活発に起きている瞬間ですよね。

充電器は選ぼう

僕は”オート”はキライです。充電器はアナログに一定電流を流し続けるタイプがイイと思ってます。

オートでもいいんですが後期ディーゼル寒冷地仕様は85Dタイプが2個付き。これを車載のまま充電しようとすると170Dのバッテリーを充電しようとするようなもの。

170Dに対応するオート充電器なんて高価になりますし、仮に小さなオートタイプで充電してもシッカリ充電されていないのになぜか”OK!”ってなっちゃうんス。

バッテリーって強い電流で急速充電するより弱い電流で長時間充電した方がバッチリ充電できるの知ってました?

完全放電したバッテリーだって弱~い電流を2日間くらいかけてあげてその後普通に充電すると完全復活するんですよ。

サルフェーション現象を解消するために小さな電流を流す・・・・・

こんな使い方もできるのがアナログ充電器なんです。

強力なエンジンスタートを支えるオススメ充電器

バッテリーを交換する?

バッテリーの寿命は3~5年って言われてます。実際は5年以上使えたりするんですがある日突然かからなくなったりするもんでス。

原因は自己発電能力の低下

バッテリーが生きているうちは過放電しても放置しているうちにある程度よみがえってくるのですが寿命を越えたバッテリーは過放電すればそのまま死んでしまいます。

後期4M40は電力しだいでパワーが増し、静かで、スム~ズで、クリーンな上意外にエコなエンジンですので「バッテリー・・・・大丈夫かな・・・・」っと感じるようでしたら交換するとガラッと走りが変わるかもしれません。

バッテリーを充電してもダメなら交換!|でもどこで買おう

オルタネーターは大丈夫?|オルタの点検

バッテリーが悪いのか?っと思いきや実はオルタが・・・・・

ってこういう話は意外にあります!僕も経験済みです。オルタが正常かどうかは単純に電圧計見れば判ります。

朝一エンジンをかけて暖機が終了し電装品を使っていない状態なら電圧計は16V付近まで上がり落ち着いてくると14V付近を指します(冷感時と温感時でなぜか表示が多少異なる)

オルタネーターが発電できなくなるとエンジン始動しても電圧計は12V付近しか指しません。

また、テスターでオルタの発電電圧を測定する方法ですが正直素人には難しいかもしれません。っというはオルタネーターの発電する電圧は一定ではないから。DSCF0505(3)

とは言えアフターグローが終了後に14V以上出てればオルタは”正常”っといえるのではないかな?っと思っています。

測定したら”13.8V”でした!オルタはOKですか?

微妙ですよね。ってか僕的には”アウトッ!”だと思います。

理由はエンジン停止直後のバッテリーの電圧って測定すると大体13V以上あるし平時でも12V以上はあるからです。決して12Vピッタリ!ってワケではないんですね。ちなみにウチの軽自動車で使ってるバッテリーをエンジン停止後測定してみたら正に13.8V出てました。

スペースギアDTの場合エンジン始動直後から大電流を必要としますしアフターグロー終了後は全力でバッテリーを復元しようと急速充電すると思うんです。

その時の電圧がバッテリーと同じ電圧だと電気はバッテリーに向かって行かないと思うんですよね(電気は水の流れと同じで高いところから低いところに向かう)

だからオルタの良し悪しを判定する基準は”14V以上”なんだと思います。

ただし日中電装品を一切使わず充電もOKならオルタもそれほど発電する必要がなくなるので電圧は下がります。だから自分でオルタの判定を行うには朝一が良いと考えています。

ソーラーパネルという充電方法

これはなかなか効果があります。特に小さなバッテリーの軽自動車なんか効果てきめんです!(女房から「なんかした?クルマ超調子イイんだけど」って言われます)

太陽電池で発電した電気で常時バッテリーを補充電する仕組みですが、いまどきのクルマは少しずつ放電していますのでスペースギアにおいても必要な装備かもしれません。

特に”リモコンスターター”や”キーレス””盗難防止装置”などが付いているならキーをOFFにしても間違いなく少しずつ放電しています。

毎日乗っていると気付きにくいかもしれませんが”通勤時間が短い”とか”週末しか乗らない”などの方にはソーラー充電器は特にオススメですよ。

オススメ充電器

後期スペースギアの不具合は先ず”電源”!

とにかくこのクルマ、エンジンの始動や異音、パワーにオイル漏れ、ミッションの変速ショックなどの不具合は個別に対応するのではなく、先ずはバッテリーとターミナル、オルタ出力、そして充電。

それでなおかつ改善しないのなら次の手段に移るようにした方が効率的だと経験上思います。

ちなみに冒頭の”キュラキュラ音”が消えた理由はたぶんバッテリーが充電されたことによりオルタの負担が軽減されてラクに回れるようになった!

ってことだと思います。まぁそれにしても負荷がかかると音が出るのであればオルタのベアリングの寿命が近い!っとも言えるわけで・・・・・

そのうちにオルタのベアリング交換をしようと思ってます。