シューッっという異音と焦げ臭いのとオイル漏れの原因はコレだった!インテークマニホールドガスケット交換

許せねぇ・・・異音と異臭

以前から疑問に思っていた加速時の「シュー」という異音やボンネット内と思しき煙や異臭。更にはエアコンの吹き出し口からも焦げ臭い臭いがッ!

走行中その異音をよく聞いていると、どうもターボの加給と連動しているようだ。

加給機の原理はよく解らんが以前乗っていたサーフに取り付けていたブースト計だと大体最大トルクの出る2000rpm~3000rpmまでが最も加給圧が上がりそれ以上だと逆に加給圧は下がる。そういうディーゼルターボ独特の加給圧の推移と連動していると思う。

そして峠道の上り坂を一気に上りその後停車した時の異臭と煙!

マニホールドのガスケット抜けか?

色々サイトを巡っていると、前期型4M40の場合はインテークマニホールド後ろ側に「ブローバルブ」なるものがあるらしく、それが劣化してブースト抜けを起こすことがあるらしい。

ところがッ!我輩の後期型4M40にはそれが無い!マニホールド回りをよく見るとエンジンブロックの一番奥の方がオイルで黒く汚れている。「ヘッドガスケット抜けか?」っとも思ったが、冷却水に油が混ざる現象もエンジンオイルに冷却水が混ざる現象も確認できない。

そこでインテークかエキゾースト、いずれかのマニホールド接合部からの漏れを疑い、吸気と排気両方の新品ガスケットを用意して先ずは外しやすそうなインテークマニホールドから降ろしてみることにした。

インテークマニホールドを外すのは意外な難関があった

作業をしやすくするためにタペットカバー上部左側のセンサー類やエアクリーナーとホース類は全て撤去します。次にマニホールドについているEGRや遮熱板を丁寧に外していきます。

インテークマニホールドがすっかり裸になったところでいよいよマニホールドを固定しているボルトを回していくのですが、予想通り2番目下側のボルトが回しにくい!

他のボルトは長短さまざまなエキステンションバーを使えばちゃんと回せるのですが、2番目下のボルトだけはユニバーサルジョイントを使用しないと回せない。しかもユニバーサルジョイントに接続したエキステンションバーが水のラインの金属ホースに当たる!

緩める分には何とかできたが、締め付ける時に邪魔になるのは明白だなこりゃ

インマニ外したら異音の原因が明らかに

マニホールドを外したら・・・・あぁやっぱり・・・一番奥のガスケット、四角形の奥側がすっかり飛んで、そっからエアーとブローバイが噴出した跡がハッキリと見えました。コレは間違いなく原因はココでしょうね。

でも不思議な現象です。ビッチリとマニホールドとブロックによって挟まれているはずのガスケットが、なんでこんなにキレイに飛んで無くなっているんでしょう。

その疑問はその後スグに理解できました!

残っているガスケットや糊を削り落とす作業をしていたら、製造時はガスケットを接着剤を点付けしてヘッドに貼り付けていたようですが、本来接着剤が乾燥する前にマニホールドを圧着する予定だったのかもしれませんけど、どうやら糊が固まってからマニホールドを組み付けたようで、そのためにガスケットが圧着されず、その後加給によって吹き飛んだ・・・

っというのが真相のようです。

それともう一つマニホールドを外す時に気になったのは、マニホールドを固定しているボルトの締め付け加減がバラバラだったこと。硬いところもあれば緩いところもある・・・これって・・・どうなんでしょうね?

古いガスケットを取り除く作業は意外に大変だ!

古いガスケットもそうだが、メーカーがマニホールドを組み付ける時にガスケットを仮付けする接着剤を取り去るのが結構大変!

僕は何の知識もないからマイナスドライバーやカッターナイフでシコシコ・・・・やってましたが実はガスケットリムーバーなんて便利なモノがあったんですね。今頃気が付きました(汗

こういうモノは使うべきです。結構キツいんですよ。取れなくて。
なんていうか古い石膏というか何と言うか・・・とにかくコレをキレイに取り去らないと結局またブースト漏れ起こしますからね。

この古いガスケットと接着剤の撤去が今回の作業のキモになります。妥協しないようにやった方がいいですよ。

ボルトを全部差し込んでおけばマニホールドの組み付けは最速でできる

ガスケットとマニホールドをどうやって組みつけようか考えた挙句に、メーカーのように何か接着剤を使って先にガスケットをマニホールドに貼ろうと思いました。そこで使用したのが普通の瞬間接着剤。

真冬の寒い時期と言うこともあって、なかなかくっつきにくい。でも何とかかんとかくっつけて、メーカーと同じ過ちを犯さないように完全に乾く前にマニホールドを組み付けないと・・・・っと思っている時にひらめいた!

 

そうだ!マニホールドに最初からボルトを通しておいたらラクじゃないか?

幸いマニホールド回りの余計なものを全部取り去っているので、マニホールドを傾けることなくヘッドまで持っていける。そ~っとパッキンを動かさないように静かにヘッドに当てて先ず奥と手前のボルト2本を軽く締め付ける。その他のボルトも同様に仮締め。なぜ仮締めか?実は・・・

2番下のボルトが上手く締め付けれなかったから

金属ホースを外すと冷却水ダダ漏れ!なのでクーラントを事前に用意すべし

2番下のボルトは指で挿入するのは難しく、ユニバーサルジョイントを接続したソケットに入れて挿入しようとしても、どうしてもターボに続く冷却水の金属ホースが邪魔するので外すことにした。が、

外したとたんに「ピュ~~~」っと水が噴出してきた。慌てて片方は接続復旧してもう片方には何か適当な詰め物をしたが完全には止まってはいない。しょうがないのでその状態で2番下のボルトを挿入することにした。

絶対にボルトを脱落させないように慎重に作業して無事挿入。本締めを入念に行う。8本とも同じトルクになるように何度も往復するように締め付ける。この時締め過ぎに注意!ヘッドはアルミ製なので締め過ぎるとナメる!

復旧後の試運転インプレ

全て組み付けてエンジン始動してみる。

キュッボーン!

最高のエンジン始動!その後いつもの峠道を3往復くらいしてみた(笑)が「シュウシュウ」という異音は

完全になくなった

エンジンルームの煙は・・・・まだ少しあるが、これはまだ残っているオイル汚れなどが焦げているのだろう。だんだんなくなると思う。

本当はガスケット交換作業の時にパーツクリーナーなどを使ってきれいに洗い流せばよかったんだろうが、あいにくパーツクリーナーを切らしていたのでできなかったのである。

一番驚いたのはエンジン音。良くなったなぁってか静かになったって言うか・・・・やっぱりノッキング起こしていたんだろうなぁ。ブーストが抜けりゃ正常な空気の量を吸えないもんナ。当然異常燃焼気味になる。

いやぁ~やっぱり正常な4M40エンジンは最高!

ガスケット交換後のインプレ|その後

やっぱりいいです。ブローバイオイルが溜まらなくなりました。高負荷運転後の煙と異臭も完全に無くなりました!オイル漏れの類は無くなりましたね。

ブローバイオイルがオイルキャッチタンクに溜まらないって言うのはどんな因果関係なんだろ。やっぱり異常燃焼と関係あるのかな。

とにかく長きに渡って悩んでいた問題が完全に解決されて大満足です。また一歩新車に近づいたかな?

<<作業データー>>
作業:インテークマニホールド・ガスケット交換
経費:ガスケット代?百円?
作業時間:6時間くらい
気が付いた事:補充用のクーラント(2リットルくらい)は用意しておいた方がいい