フロントショックアブソーバーのボルトが固着!固着したボルトを抜く最終手段

機械って何でもそうなんですが古ければ古いほど「ボルトが抜けないッ!」ってトラブル、あるんですよねぇ~

完全にカラーと固着したボルト!

通常水なんてなかなか浸入できないと思うんですがショックのカラー(ボルト差し込む金属の筒)とすっかり固着してしまっていくら叩いてもボルトはびくとせず、インパクトでムリヤリ回したらブッシュごと回る始末!

こうなるとボルトを抜くのは破壊以外不可です。

平時はボルトとカラーはスカスカ動きますが寸法的にはピチピチなので少しでもサビなどが発生すると速攻固着すると思います。

しかし今まで数回ショック交換を行っており、前回交換したのは3年位前。固着に気が付いたのは昨年ですから約2年のうちに固着したことになります。

そのくらいで固着するとは考えられませんが、今目の前のボルトは・・・・抜けない

ラスペネを吹いてみた

ワコーズのラスペネ(湿潤剤)をショックの足に吹いてみました。

吹く時は湿潤剤が入り込みやすいようにハンドルを目一杯切ってショック足のナットが見えやすいようにしてナットを緩めて、余計なところに吹かないようにボルトのみめがけてラスペネを吹きます。

吹き付けたらまたナットを締め付けます。

それを出勤時と帰宅時1日2回、一週間続けて再度ボルト抜きにチャレンジしました。

しかしボルトはびくともせず、インパクトで回したらラスペネが効いたのか?ブッシュが前回よりも激しく回るようになってしまった!残念。

完全に私の敗北でした。

ボルトを熱してみた

よく固着したナットを外す時に使うテなんですが

実はボルトでも使える

ナットの場合は熱いうちに回すがボルトの場合は熱膨張で膨らんだ後を狙うので熱した後少し待つ。

アセチレンを使ったがアセチレンは燃焼温度が非常に高く(3000℃)鉄を急速に赤らめることができるが熱過ぎてねじ山などは解けてなくなるので注意が必要だ。

個人的にはガストーチ(1500℃)で十分だと思う。今の時点で大切なのは

変形しないように熱する

ことなのだから。慎重に回りにあるドライブシャフトブーツやタイロッドのベローズなどを熱したりしないように、ロアーアームを過度に熱したりしないように数回赤らめて、冷めたところでハンマーで叩いてみました

が、全く抜ける気配なし。しかもアセチレンの炎を短くするために酸素過多にしたら燃焼温度が非常に高くなってしまいボルトのねじ山はすっかりなくなってしまい

ボルトの形もいびつになってしまいました

どうせやるならやっぱりガストーチの方がよかったかもしれません┐(´-`)┌

やむなくグラインダーを使用することに

最後の手段です。マトモにやってもだめなら破壊しかない。

でもグラインダーを使うのは本当はイヤなんですよねェ。なぜならショックの足を固定するステーまで確実にキズをつけるしグラインダーだけでは切断できないのでタガネなど使って切り離さなきゃいけないし・・・

その上ショックとその足を取り去ってもブッシュとカラーが待っている。なので、この作業をする時は作業前に必ずボルトとナットを仕入れてから行ってください。

以前他車種で同様の作業を行ったことがありますが、ブッシュは強力な接着剤によってカラーと一体化しているので何回もカッターを入れてドライバーなどでこじったりして・・・・このブッシュとボルトの刺さったカラーを取り出すのは結構大変な作業!・・・ってかやりたくない

大変なのはわかっていても代わりのボルト・ナットも無く、今目の前のねじ山を半溶解させてしまったボルトとナットしかない以上

作業を最後までやるしかあるまい┐(´-`)┌

スタビライザーとタイロッドを外した

ジャッキアップしてタイヤを外せば即作業環境!
っと思いきや、いざグラインダーを入れてみるとどうしても狭くて使いにくい。

そこでアンダーカバーを外してスタビライザを固定している17mmのボルト4本抜いてスタビを下に下ろし、それでもタイロッドが邪魔なのでナックルからタイロッドを切り離して作業に臨みました。

ナックルからタイロッドエンドを切り離すのは意外に簡単で、タイロッドエンドが刺さっている付近のナックルをハンマーで叩けば落ちます。

もしなかなか落ちないようだったらダブルハンマーでいきます。ハンマーを2本用意して一個は叩くところに軽く添えてもう一個のハンマーで添えたハンマーを叩きます。

こうすることによって普通に叩くよりも強い衝撃をナックルに与えることができる!

って・・・誰かが言ってました。

グラインダーで全て切れる?

グラインダーでショックの足を切ってみればわかることですが、ある程度切ると刃がショックの足を固定するロアーアームのステーに触るようになります。そしたらグラインダーによる切断は中断して、以降はタガネによる切断になります。

タガネは安いのでホームセンターなどで新品を買うか、手持ちのタガネの先端をグラインダーなどで研ぐと作業が楽だと思います。

ただしショック足のリング部は結構”肉厚”なのでできる限りグラインダーで切っておいた方がいいかもしれませんね。

ショックを撤去した後が実は大変?

何とかショックを取り去ってもその後ゴム製のブッシュとカラーを取り去るのは結構大変です。

ブッシュとカラーはしっかり接着してあるのでカッターを入れたくらいではなかなか取り去るのは難しいと思います。

っと思ってましたが今回運転席側はブッシュにカッターを入れたら”コロンッ”っとブッシュがきれいに取れました!どうやら先ほどボルトを熱した時にブッシュがカラーから剥離したようです。

あまりに見事にキレイにブッシュを取り去ることができたので、今度はカラーを真っ赤に熱してボルトをハンマーで叩いてみると・・・・・出てきましたよ。ボルトが。

助手席側は一度もボルトを熱したことがないせいかブッシュがしっかりカラーに密着!そこでボルトを熱してみた。

熱し始めてから数十秒でブッシュがこげた煙が上がったら加熱は止めてブッシュを引っ張ると見事にコロンッと取り去れる。後は運転席側と同様にカラーを熱して叩いたらカラーとボルトは簡単に撤去できた。

シャシーブラックを吹く

全て撤去したらスグに新しいショックを入れたいところですが、ペンキが剥げたり熱を加えられた鉄はやたら錆びるので、グラインダーで傷つけたところや心ならずもバーナーの火であぶってしまったところにシャシーブラックを吹いておきます。

こんな作業はもうイヤだ

今回のような不細工な整備は二度とやりたくないと思いました。

何しろグラインダーでショックのステーを傷つけたりあちこち焼き入れてしまったり・・・。
ショックのステーも叩き過ぎて曲がってしまい、最初は新しいショックの上を固定してから下に引っ張って足を固定する予定でしたがどうしてもボルトが入らないので仕方なくボルトを入れてからショックを上に引っ張り上げました。

至近距離で火を使っているのでドライブシャフトブーツやステアリングベローズも心配です。

今後このような作業をしないようにショックのボルトにたっぷりシリコングリースを塗布して組み付けました。

充実感の無い作業でしたが、ショック交換後のインプレはすこぶる良く後日72歳の母の所用のため往復250km走行しましたが二人とも疲れも無く快適なロングドライブになりました。

長距離走行による疲労を軽減するために最も重要なポイントはやっぱり”ショックアブソーバー”なのだと改めて痛感した次第です。

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