昔からスタッドレスタイヤって
“2年使ったら効きが悪くなるので交換した方がいい”
って言う人、結構多かったと思います。僕も若い頃は周りの人に
そう言われてまだ十分山があるにもかかわらず新品に交換していました。
でもスタッドレスタイヤが4年目以降は効きが悪いって本当でしょうか?
今回の記事は僕の経験によるスタッドレスタイヤの経年劣化に関するお話しです。
古ければ性能は当然劣化する!しかし?
そりゃタイヤなんて1年でも新しい方がイイ!に決まってます。
物には経年劣化ってもんがありますからね。購入した瞬間から劣化は始まっています。でも実用レベルで
「危ないッ!」
て感じるほど劣化するものでしょうか?
8年落ちのスタッドレスタイヤ使ってまぁ~っす
僕が今装着しているタイヤはダンロップのSJ6。このタイヤ実は・・・もう8年落ち
今回このスタッドレスタイヤの溝が五分山近くにまでなってきたので「そろそろチェンジしようかどうしようか・・・」迷いましたが、結局今も使用しています。気になるのは性能ですが僕的には・・・
何も問題無し
今年は11月に結構な雪が降りました。タイヤ交換は12月になってからやろうと思っていたので凍結路や雪道を夏タイヤでソロリソロリと走行していました(恐怖)が、堪らずスタッドレスタイヤに交換した時は
「おおッ!素晴らしいっ!」
って感じました(笑)8年落ち、5部山のSJ6スタッドレスタイヤは雪道で僕に大きな安心感を与えてくれたんです。
僕にとって必要な性能とは
私は雪国での生活が長く、外出先も
- 自宅⇔事業所
- 自宅⇔田舎の実家
- 事業所⇔田舎の実家
まァほとんどこのパターン。飽きるほど同じ道をいつも同じように走っています。
しかも雪道はかなり“攻め”の運転なんで(^_^.)スタッドレスタイヤの効きに変化があれば
- ブレーキ
- コーナリング
- スリップ
- クルマの挙動
などでスグにわかります。僕が今のタイヤを“大丈夫!”って思える根拠は
“いつものカーブをいつものように曲がれていつものように止まれる”
ので大丈夫!という判断なんです。
そりゃタイヤメーカーのCMのように、片や新品スタッドレスでこっちが8年落ちのスタッドレス。で、氷の上で急制動から何メートルで停車するか?
なぁ~んていうテストをされたら全然かもしれませんが、8年落ち5分山のタイヤでも常に雪道を過激にトレールしている僕を、今年も超~ヤル気にしてくれるんですね(笑)
タイヤの新旧よりも・・・
何年落ちのタイヤか?よりも、もっと厳しく考えた方がいいのが
空気圧と保管方法
ではないかな?って昔から感じてました。人それぞれ
- 何年目のタイヤか?
- どこのメーカーのタイヤか?
なんてことはかなり意識しているようですが、スタッドレスタイヤの空気圧を普段からチェックしている方ってほとんどいないように感じます。特にスタッドレスタイヤの場合・・・
「雪道じゃマトモに接地していないんだから必要ないでしょ?」
と考えているんでしょうか?僕は逆だと思うんですよね。
だってアスファルトの路面なら木の車輪だろうがプラスチックの車輪だろうがそれなりに走るでしょうけども、雪道はスタッドレスタイヤでしか走れませんからね。
ならばそのスタッドレスタイヤが最も性能を発揮できるコンディションを作ってやることが安全運転への近道だと思います。
冬になると空気圧のチェックをしなくなったり保管方法をテキトーにやってしまうのは単に寒いから外に出たくないとかめんどくさいとかそういうことなんじゃね?
メーカーは売りたいっ!-2℃の罠とは?
そもそも“スタッドレスタイヤは2~3年しか持たない”なんて誰が言い出したのかはわかりませんがメーカーにとっては大変都合のいい話です。
2~3年で交換した方がいい
交換した方がいいとは言ってますが、2~3年でダメになる!とは言ってませんよね?(笑)誰もウソは言ってないわけです。
・・・12月になってタイヤを交換して「よぉ~し!タイヤも交換したし、いつ雪が降っても大丈夫だぞぉ~」
って勇んでる中、まんまと雪が降っていざ出動した時にズルンッって滑って「うわぁ~・・・やっぱり買い換えないとダメかぁ~」
って考える人って多いのかもしれませんが、そもそも冬に突入したばかりの12月にスタッドレスタイヤの良し悪しを計るのはムリだと思うんです。その理由は・・・
冬の暖かい日は超危険
気温
私の地域の場合12月は大体-4℃~4℃くらいで推移します。実はこの程度の気温で道路に雪や凍結が残っている状態が最も滑ります!
特に-2℃~0℃くらいの時なんですが、氷の表面が凍り切っていないというかタイヤが圧着した瞬間に溶けるような現象で驚くほど滑ります。この現象は新品のスタッドレスタイヤとて同じです。
ところが驚くことに-4℃以下の気温になると全然滑らないんですね。基本スタッドレスタイヤは気温が低ければ低いほどよく効きます。ま、この辺は歩く時と同じです。
ですからわりと暖かい12月に「タイヤが古いから滑るのか?」っと感じてあわてて買い換える必要は無いと思うわけです。
雪道を果敢に攻める私でもこの-2℃という気温の時はかなり警戒しますし実際交通事故が多発するのも冬の入りと終わりです。
みんなスタッドレスタイヤを履いただけで安心しちゃって、わりと暖かい日がヤバいことを知らないのかもしれませんね。
10年落ちのタイヤですが大丈夫でしょうか?
ここまでお話しするとそういう質問がきそうですよね(笑)
大丈夫かどうかは次の3点がポイントでしょう。
- スリップマーク
- ヒビ割れ
- ゴムの柔軟性
これらのどれか一つでも引っかかるようなら使用しない方がイイと思います。
この写真はスタッドレスタイヤではありませんがヒビ割れが酷くてもはや製品としての寿命をとっくに迎えているのがよくわかります。
タイヤは普段の保管状態によって寿命が延びたり縮んだりすると思うんです。
どんな環境だと長持ち?
とにかく“直射日光を避ける”
これに尽きますね。僕は保管しているタイヤにカバーなどかけませんが、四六時中365日決して直射日光の当たらない場所にタイヤを保管していますし
普段駐車している事業所の駐車場は偶然なんですがあまり日光が当たりません(^^)
最もゴムを劣化させるのは日光ですからねぇ。できるだけ日光に当てないことがタイヤを長持ちさせる方法ではないかと思います。
ちなみに昔両親が乗ってた乗用車のスタッドレスタイヤは11年落ちでも全然大丈夫そうでした!
しかしさすがに気持ち悪いので交換しましたが、普段ウチの親はクルマを
ガレージに入れてシャッターを閉めている
のでよけい劣化しなかったのかなぁと思ってます。
注意深い運転と譲り合い
ある程度の品質を保てていれば多少古いタイヤでも空気圧をキチンとチェックしていれば大丈夫だと思います。
冬の交通事故の原因ってそのほとんどが“タイヤ”ではなく
“不注意”
から起きているという事実がそれを物語っていると思います。ではどういったコトに注意すべきでしょうか?
- 速度
- 歩行者や自転車の早めの発見
- 停止位置に対して早めブレーキ
- 朝夕軒先の雪払いをしている人
- 暖かい日やベチャベチャ雪
- 信号の変わるタイミング
- エンジンブレーキの利くギヤで走行
コレら以外にもう一つ付け加えさせてもらいたいのが
- 後続車への配慮
クルマを運転している人は皆それぞれ全く違う“都合”で運転しています。自分だけの都合による“わがままな運転”では後続車をイライラさせてしまい、結局イマドキ騒がれている
あおり運転
を誘発させてしまいます。そこでもし、自分の後ろに複数台のクルマが行列を成しているようなら追越しやすそうなところで
左ウィンカーを出して左側に寄り減速して後続車をやり過ごしてください
カーブの手前や交差点の近くではなく、できる限り直線で見通しの良いトコロがいいです。
そうすることで結局自分のペースでのんびり運転できますし、追い越していくドライバーから感謝されるんです。
交通事故も起きようがありませんよね?
その廃タイヤ・・・売れるかも
新品のタイヤに交換してもらうとショップの人が
「古いタイヤを1本300円で処理しましょうか?」
って言ってくるかもしれませんがタイヤによってはその廃タイヤ
売れるかもしれませんよぉ~
何かわからないけどタイヤやホイールを山のように積んでいる業者、その辺に結構いるじゃないですか。
ああいう業者がガソリンスタンドやカー用品のショップ、修理工場やディーラーなどを周って古タイヤを買い集めて外国に売り飛ばしているんですね。
ですからタイヤ交換をしている業者はいいもんです。お客からは古タイヤの引き取り代をもらい業者からもお金を受け取る・・・どんなタイヤでもいいわけではありませんが
- 5~8年落ち程度。ヒビが無い
- 五分山以上山が残ってる
ならあぁいう業者に持ち込んでみてもいいかもしれません。1本大体¥500~¥1000程度で買ってもらえると思いますよ。