足回り復活でわかったスペースギアの実力とは

先だって行ったアッパーアーム交換によって激しく蘇った“素晴らしい乗り心地”!

毎日ウットリしながらこの車の乗り味を堪能している(笑)が

元々このクルマの評判は?というと・・・

揺れる 傾く 不安定

の三拍子。ユーザーの俺も“不安定”以外は否定はしない。

しかしアッパーアーム交換によりくたびれた足回りの揺れと正常な足回りの揺れは・・・

 “まるで質が違う” 

と、いうことに気が付いた!どこがどう違うのか?

詳細に説明するのはムリかもしれない。でも、以前とは違い道路の凸凹を拾うのがイヤではなくなっているのは事実。

以前ならマンホールなどのへこみや出っ張りは避けて通り橋桁のつなぎ目などは減速して走っていた。いつも強力な突き上げのある橋桁のつなぎ目をノーブレーキで通過すると後ろに乗っている妻が「ここの衝撃はホント腰にくるねぇ~」って言ってたのに

今は何も言わなくなった。それどころか寝てる(笑)

以前は何とも思わなかった約1時間の田舎の実家への道のりも億劫になっていた。それらの原因は単純に

歳のせい?

って思ってた。でも違った!車のせいだった。

スペースギアはそもそもオフロード車

デリカスペースギア”って基本的に“オフロード車”。

オフロード走行を前提にしているからあの床の高さとロングストロークの足回りが設定されてる。

だからアスファルトよりも雪道やオフロードを走行した方が乗り心地も良く楽しめるようにできているんじゃないでしょうか。

それなのにアスファルト走行を前提としている他車と舗装路で比較するのはムリ。

唯一無二のクロカンミニバンなのでもしかして比較できるクルマは無いかもしれませんね。

床が低くてストロークの短い足回りなら車体の揺れや傾きが小さいのは当たり前ですからね。ただこのクルマに乗っていて思うのは

オフロード車のわりにはアスファルトも気持ちいい

ということ。「見晴らしがイイなぁ~」って思うほどに床が高いのにアスファルトでこの乗り心地や操舵感はかなり立派だと思う。

発売から20年以上経過してその間色んな“酷評”を書く人も多いけれど、僕は当時の三菱自動車の技術力は凄かった!

って思う。つまりオフロードと舗装路両方を快適に走れるようにかなり高い次元で成功させていると思うから。

っていう書き方はかなり月並みかもしれないけど・・・・そうなんだよねぇ。

“不安定”は勘違い

「腰高で不安定。こんな車で雪道なんか走れない」って評価をどっかで見たことがあります。これは運転の仕方による勘違いだと思います。

雪道に慣れてる人ってカーブ入ったら四駆なら加速しながらコーナーを抜けていくんですね。軽いドリフト走行のような感じで。

だからカーブの最中は後方への加速Gはありますが横方向への遠心力などかかりませんから車体は傾きませんし、ストロークの長い足回りのおかげで乗り心地もGOOD!

僕の場合、雪国の田舎に行く時も他車の少ない早朝や深夜なら所要時間は夏と同じかそれ以上に時間が短縮されます。

  • カーブはほぼアクセル操作のみ
  • ハンドルはほぼ使わない
  • 遠心力が無い故に車体は傾かない

ということで僕にとってスペースギアで走る雪道はアスファルト以上に快適です。

横風にも強かった

ウィキペディアだったかな、このクルマが横風に強い車だっていう記述があったと思うけど・・・・本当だと思うなぁ。

車幅は5ナンバーサイズのクルマですが横から見ると3ナンバーサイズの車よりも大きく見えるくらいに大きい。こういうクルマって普通に考えれば思いっきり横風に弱そうなモンなんですが意外や意外。

なぜなんでしょうね。ショックアブソーバーとリアのホーシング&マルチリンクとフロントのダブルウィッシュボーンという足回りの構造がそうさせているんでしょうけど・・・・ショックアブの特性も大きいかな?

昔仕事で乗ってた他社の似たような車は全然横風に弱かったからやっぱりスペースギアは横風に強いと思います。

足回りの整備は急務!

まぁたまたま異音対策の一つとしてアッパーアームを交換したらまるでこのクルマを購入した頃のような乗り心地と操舵感がよみがえり今更こんな記事を書いてしまいましたが

元々非常識な構造のこのクルマを“楽しいクルマ”として支えているのは“足回り”だと思うんです。だからこのクルマを永く楽しむためには足回りの整備は欠かせないとしみじみ感じました。

「最近このクルマに乗っていてもなんだかつまらなく感じる」

そう思うのはスペースギアに飽きたのではなくて、この車が本来持っている性能が発揮できていない可能性が高いのかもしれません。